みんな知らない春の七草と秋の七草の意味と由来の違い
春の七草と秋の七草の意味の違いって知っていますか?
春の七草は食べるもので秋の七草は食べないもの。確かにそうなのですが、由来と一緒に覚えてみると風情がある行事に変わりますよ。ぜひ覚えてより一層季節を楽しんでくださいね。
春の七草と秋の七草の意味
春の七草(春の七種)は、無病息災を願って七草粥(七種粥)を食べます。春の七草は、早春の頃、一番に芽吹くのです。そのため、七草粥は邪気を払う意味を込めて新年に食べるのです。
また、正月に飲み食いして疲れた胃を休め、野菜が乏しい冬場に不足しがちな栄養素を補うという意味もあります。
(セリ・ナズナ・ゴジョウ・ハコベラ・ホトケノザ・スズナ・スズシロ)
対して秋の七草は、食するためのものではありません。この七草は秋を代表する草花で、秋の風情を楽しむものです。特になにをする、ということはありませんが、主菓子やお干菓子など季節感のある和菓子を買って季節を楽しむのもいいかもしれません。
昔であれば和歌を詠んだりしていますね。現在であれば植物園に行くなどをして干渉をすることが一般的でしょうか。
(ハギ・キキョウ・クズ・フジバカマ・オミナエシ・オバナ・ナデシコ)
※オバナはススキです
春の七草と秋の七草の由来
(画像はhttp://www.tenki.jp/suppl/marinahishinuma/2016/01/06/8991.htmlより)
春の七草、七草粥の起源は中国にあります。1月7日は「人日(じんじつ)」の日、つまり五節句のうちの「人日の節句」です。「六日年越、七日正月」とされひとつの節目となる7日に七種の菜を汁にして食べ、邪気を払う習慣がありました。
これが日本に伝わると、もともと15日の習慣にあった「小豆粥」と混ざり、七草粥を食べるようになりました。
(※由来については諸説あります)
秋の七草は山上憶良が詠んだ詩(うた)が由来になっています。
秋の野に 咲きたる花を 指折り(およびをり) かき数ふれば 七種(ななくさ)の花(万葉集・巻八 1537)
萩の花 尾花 葛花 瞿麦(なでしこ)の花 姫部志(をみなへし) また藤袴 朝貌の花(万葉集・巻八 1538)
朝貌は朝顔。この時代に朝顔はまだなく、これが桔梗をさしているという説が一般的です。大きさこそ違えど、その見た目は似たものがありますよね。
この山上憶良が詠んだ詩に出てくる7つの秋草が、秋の代表の草花としてされてきました。
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