なぜ「福岡市」なのに「博多駅」なの?2つの名前が採用される理由とは
以前、九州めぐりをしに行ったとき、福岡空港へ降り立ちました。
そしてまず向かった先が、「博多」駅。
でもここは「福岡」市……むむむ??なぜ県庁所在地の福岡市に「博多駅」が?福岡駅じゃないのか?
なんて、どうでもいい疑問を感じました。
そういえば「博多」という名前はよく聞くけれども、博多ってどこからどこまでのことを指すのかもあまり知りませんでした。
そんなわけで、今回はなぜ「福岡市」なのに「博多駅」なの?2つの名前が採用される理由とは?
「そこんとこどうなってるの?」をまとめてみました。
「福岡市」と「博多駅」2つの名がある理由
福岡県の県庁所在地は「福岡市」、しかし新幹線が停まる駅は「博多駅」。
なぜ2つの名前が採用されているのでしょう。
もともと福岡市の東側は、古くから中国との交易で栄えた商人の街「博多」がありました。
一方、慶長6年に黒田長政が城を移す時、出身地の備前国福岡にちなんで城周辺を福岡に改名しました。
つまり西側は「福岡」でした。
明治時代になり、市政執行の際「福岡市」か「博多市」かで相当揉めました。いっそのこと2つに分けてしまえという話まで出てしまったくらいです。
そこで、議会で決議される事になり、僅か一票差で「福岡」に軍配が上がり「福岡市」に決まりました。
しかし、博多市を熱望していた方は相当ショックだった様でした。そこで、九州の玄関口となる鉄道の主要駅の名前を「博多駅」にすることで名前の威厳が守られました。今では博多の名前も政令指定都市の行政区名として残されています。
因みに、この話はどこで聞いたかというと、九州に旅行に行った際、貸切バスは現地のバス会社を利用しました。そこでガイドさんが旅の始めにこの話をしてくださり、このエピソードを語ることが遠方から福岡市を訪れた方へのおもてなしになると話していました。その後も九州博多に行く時はこの話を思い出します。
博多の場所は
ちなみに博多の場所は、
こんな感じ。
「博多区」ですね。
「福岡市⊃博多区」です。
「博多市」という市はありませんが、結果的には「博多」の名前がかなり売れているので、博多勢が勝ちというわけなんでしょうかね。
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