『カクヨム』始動。スタイリッシュな投稿フォームで「なろう」に勝つ!【KADOKAWA×はてな】
本日2015年12月25日、ついに『カクヨム』が投稿受付開始を始めました。
『カクヨム』とは、
「KADOKAWA × はてな がおくる新しい小説投稿サイト」
として開始された新しい小説投稿サイトです。
目次
- 「カクヨム」とは
- ユーザー登録と投稿フォーム
- カクヨムWeb小説コンテスト開催。賞金は700万円
- おわりに
「カクヨム」とは
カクヨムは、KADOKAWAとはてなが共同で運営している新しい小説投稿サイトです。
今現在で最も大きな小説投稿サイトは、株式会社ヒナプロジェクトが提供する「小説家になろう」というサイトですが、
今回のカクヨムは、これに対抗する形となります。
機能としては「投稿」「閲覧」「レビュー」と、基本的な機能は小説家になろうと変わりはありません。使いやすさや仕様の点でどういった違いがあるのか楽しみです。
KADOKAWAという巨大レーベルが運営するというだけあって、期待は天にも昇るほど(私だけかもしれませんが)。
また、はてなは「はてブ」機能などによりいくつもの情報をバズらせてきました。
「カクヨム」ではソーシャルメディアを使った情報の共有や活発な意見交換が行えるプラトフォームになることを期待しています。
本日投稿機能のみが先行して解禁されましたが、一般閲覧はまだ解禁されておりません。ためしに投稿してみましたので、使いやすさなどは後述していきますね。
閲覧が可能になるのは2月の後半かと思われます。
ユーザー登録と投稿フォーム
ユーザー登録は、ここからできます。
画像を用いながら見て行きましょう。
「物語を愛するすべての人たちへ」というキャッチコピーと、
洗練されたサイトデザインを感じます。webデザインははてながやったのでしょうか。
無駄なものがなく、「小説家になろう」と明確に差別化を図ろうとしていることがうかがえます。
さて、気になる投稿フォームですが、
まずは以下のような画面が出てきます。
二次創作作品も投稿が認められていますね。
KADOKAWAが運営ということで、KADOKAWA系列の小説との何かしらのコラボ、イベントなどがあるかもしれません。ちなみに現在投稿可能なタイトルは以下の通りです。
さて、気になる投稿フォームですが、このようになります。
これが編集画面です。
無駄なものがないので、わざわざワードなどからコピーしないでここで書き始める人も増えそうですね。使いやすいです。
次にプレビューを見ると、このようになります。
編集ページとほぼ変わりがありません。
小説を閲覧する機能はまだ解放されてはいませんが、プレビュー画面の通りに小説が見られるのではないかと思いますね。「小説家になろう」とはかなり雰囲気の違ったつくりになっています。
そして、みていただきたいのがこちらです。
編集サイドバーを開くと、「カクヨム記法」が現れます。
(「はてな記法」と合わせたのでしょう)
一つ目の機能がこちら
本文にルビと傍点を振ることができます。
非常にわかりやすいですね。使い勝手もいい。
次の機能が、「下書き共有」機能。
これはうまく使われるかどうかわかりませんね。
下書きの状態で読者から意見をもらうことができる、という機能です。
さすがははてな、といったところでしょうか。
これで読者と作者のパイプラインを太くしようという試みです。
確かにこれをうまく使うことができれば「カクヨム」は意見交換が活発なプラットフォームになるでしょう。
しかしながら、この機能を使う作者が出てくるのかどうか、また意見をくれる読者がたくさんあらわれるほど「カクヨム」に人が流れてくるかという懸念はあります。
ですが、読者と作者とのつながりを深めることで「カクヨム」の中に
コミュニティーができ、利用者を取り込むことができます。
これは今の時代に合った戦略と言えるでしょう。エンゲージメントを高め「カクヨム」自体のロイヤリティを高めることができれば、利用者は「小説家になろう」ではなく「カクヨム」を選択するようになります。
プラットフォーム自体は間違いなく「小説家になろう」よりも使いやすいはずなので、あとはどれだけ「カクヨム」に人を流れ込ませられるか、ということでしょう。
さて、ここで投稿フォームについては終わりです。次に「カクヨムWeb小説コンテスト」についてのお話です。
カクヨムWeb小説コンテスト開催。賞金は700万円
どれだけ人を流れ込ませられるかが問題、と先ほど言いましたが、これを解決するための作戦がこの「カクヨムWeb小説コンテスト」です。
このコンテストの面白いところは、読者選考でまずは本数が絞られるという「ところです。(2016年2月29日(月)~3月31日(木) [PM23:59])
これは新しいプラットフォームでしかできない、斬新な方法です。
下読みによる評価ではなく、一般の人に一斉に公開し、評価をしてもらう。新しい時代の幕開けという気がします。(小説家になろうでは既作品もあるため、人気投票のような節があった)
700万円という大金につられ、多くの方がこちらに作品を投稿することになるでしょう。
ちなみに700万円が1人に与えられるというわけではなく、ジャンルごとに決められます。このように7つものジャンル別の受賞を行っているところはなく、これが作者たちに大きなインセンティブを与えることになるでしょう。
「もしかしたらジャンル別なら狙えるかも……!」なんて思ってしまうのは、私だけではないはずです。(私はミステリー部門狙いです。)
以下は応募規定です。
ここに書いてあるので、詳しく読んでみましょう。
一応いかにも引用しておきました。
応募要項
応募規定
本コンテストでは自ら創作したオリジナル作品(一次創作)を対象と致します。
読者選考期間締切時点までに本文が10万文字以上であること。なお、長編、連作短編等小説の形式は不問と致します。
お一人で、2作品以上の応募も受付けます。
1作品につき選択可能なジャンルは1つだけです。
応募受付期間2015年12月25日(金)~2016年2月28日(日) [PM23:59]審査方法読者選考によるランキング上位作品が、編集部による最終選考へエントリーされます。読者選考期間
2016年2月29日(月)~3月31日(木) [PM23:59]
各ジャンルの応募総数に合わせた適正本数を最終選考に進めさせていただきます。
最終選考期間2016年4月1日(金)~4月30日(土)最終選考委員MF文庫J編集部、角川スニーカー文庫編集部、カドカワBOOKS編集部、ドラゴンブック編集部、ビーズログ文庫編集部、ビーズログ文庫アリス編集部、ビーンズ文庫編集部、ファミ通文庫編集部、ファンタジア文庫編集部、富士見L文庫編集部、ルビー文庫編集部が選考。大賞・賞金各ジャンル大賞賞金100万円+書籍化確定(上記レーベルのいずれかより刊行)応募資格プロ・アマ、年齢不問。受付期間中、商業的利用について無契約の作品を投稿できる方。結果発表2016年初夏 本サイトにて発表します
おわりに
さて、「カクヨミ」がとうとうオープンしましたね。
ワクワクしてきました。
私の予想、というか感想では、「カクヨミ」は成功して「小説家になろう」から1位の座を奪ってくれると思っています。
もちろんターゲットが違い、「俺TUEEEEEEE」みたいな中高生が好むような作品、つまりはスマホからでも簡単に投稿できてしまうような作品は「小説家になろう」が強いと思います。
ただ、それ以外の小説。「小説家になろう」では日の目を浴びることのなかった作品たちが、「カクヨミ」に流れてくるでしょう。こちらでは大人たちが主体となって、盛り上げてくれると信じています。
長くなってしまいましたが、これで「カクヨム」に関する記事は終わりです。
最後となりますが、コンテストで大賞を目指す方々は一緒に頑張りましょう。
このブログを一部参考にしました。
また、画像はすべて
「カクヨム」のものです。
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