小田急線柿生駅の「柿生」、名前の由来は?
今回は、小田急線の一番古い駅とされている「柿生駅」の名前の由来についてお話していきたいと思います。
この地に昔から住んでいる人なら「柿生」という名前に心当たりがあるかもしれませんが、この地に疎い人には危機なじみがない名前かもしれません。
それもそのはず、1939年に川崎市に編入、地名としては神奈川県川崎市麻生区になり、柿生という地名は存在しません。
柿生村という地名がこの駅の由来……というのはその通りなのですが、それだけでは面白くありません。
では「柿生」という地名がどうやってついたのか、名前の由来についてお話していきましょう。
「柿生」の名前の由来
小田急線柿生駅は麻生区で一番古い駅とされています。
いまだにタイムスリップしたかのような自然豊かな町でもあります。しかし地名としては神奈川県川崎市麻生区になり、柿生という地名は存在しません。それなのになぜ「柿生駅」なのでしょうか。
……というのは「柿生村」が由来だと言いましたね。
では柿生村の由来をお話します。
柿生駅からちょっと離れたところに、王禅寺という地名があります。
昔この王禅寺に禅寺丸という柿の原木があり、そのお寺で禅寺丸の柿の木を村に配り、周辺の家の庭にはこの禅寺丸の柿の木があったとのことです。
禅寺丸柿は小さめながらも甘く美味しい柿で、その辺りは柿の名産の村となりました。
今ではほとんどなくなってしまった禅寺丸柿ですが、貴重ながら年に一度柿生駅前で「禅寺丸祭り」が行われます。そこでは禅寺丸柿が売られ、すぐに売り切れてしまいます。
種がありますがとても甘く、禅寺丸柿ワインも売られていたりします。
今では家の庭にその禅寺丸の柿の木が残っている所は少なくなってしまいましたが、どこの家の庭にも柿の木があったというのは珍しいことであったと思います。
柿の生産地、柿によって生活してきた村、そのようなことから昔その辺りは「柿生村」と言われ、いつしかその村の名前はなくなってしまい、今は駅名のみで残るになってしまったようです。
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